RISO入稿データの作り方
リソグラフの入稿データ作成方法についての注意点を記載します。
リソグラフの入稿データは、一般的なオフセット印刷とは違ったデータが必要となります。データ作成の際に参考にしてみてください。わからないことがあれば、気軽にお問い合わせください。
①使う色の数だけアートボードを作る
※ファイルは分けず、アートボードを分けてください。例えば、3色(赤、青、黒)で印刷したい場合は、[赤][青][黒]それぞれのアートボードを作成します。
②データはグレースケールに変換しましょう。
※カラーからグレースケールデータへの変換は、以下の方法があります。
グレースケール化・・・画像を白から黒までの明暗(K0~100%)で表現
モノクロ2階調化・・・画像を白と黒の2色のみ(K0と100%)で表現
グレー(中間色)を含むデータの変換は、「グレースケール」がおすすめです。
手描き原稿の場合も、薄墨やグレーで塗り分けることで濃淡を表現できます。
③インクが重なる部分は[乗算]になります。
乗算は、重なり合うカラーのかけ算になるモードです。 ベースカラーと重なるカラーがかけ算で掛け合わせになるので、最終カラーは暗くなります。 乗算を適用したオブジェクトは透明のフィルムの様な状態になります。
④紙の端から5mm以上余白のあるデータを制作します。
リソグラフでは、ふち無し印刷はできません。ふち無しにする場合は印刷後に裁断します。
⑤画像は[埋め込み]で配置します。
⑥テキストはアウトライン化します。
⑦ベタ面の印刷は注意が必要です!
※ベタ面の範囲が大きいデータは、印刷機のトラブルの原因になります。ベタ面は画像の70%程度までとし、濃度も70%程度でのデータ作りをお願いします。
⑧手書きのデータも印刷できます。
⑨印刷できる紙について
Try Many Times Clubでは紙の持ち込みでの印刷ができます。ただし、サイズや紙の種類に関して印刷可能かどうかは、刷ってみないとわかりません。
[厚さ]
55kg-300kgほど
※厚すぎると印刷機の中に巻き込みができず、逆にトレーシングペーパーなどの薄すぎる紙は、印刷機の中で折れたり詰まってしまう可能性があります。
[紙質]
コート紙などのにすで塗工された紙はリソグラフには向いていません。インクをはじき、汚れや裏うつりなどから印刷機の故障につながるため使用できません。
[サイズ]
用紙はA3ノビ(329mm×483mm)まで
印刷の製版サイズはA3(297mm×420mm)まで